top of page
執筆者の写真武田尋善

1997年 7/27〜31

7/27 バンガロール


バンガロールに朝着いたー。 寒いよー! すぐにルンギと長袖シャツを出す。 きのうの成り金くん、「家に来なよ」とかいってたけどいなくなっちゃったし。 まあ、とりあえず、駅とホテルさがして歩く。 歩きまわってたら、なんか映画館の前に人だかりが! 「ナンダナンダ?」と、見に行ってみると、アヤシげなカンフー服をきた人たちがなにかやってる! きいてみると、『カンフーの練習だ!』とゆう。 おおお!カンフー映画が流行っているとおもったら、ついに練習発見! おもしろいから、マドゥライで買った、中国製の武術の本(英語)を持って、 先生っぽい人のとこにいってみた。 本をあげると、弟子たちも「わー!見せて見せてー!」 と、集まってきた。 先生に、拳種をきいてみると、 『インディアンクンフーだ!!!』 と自信満々! パスポートの写真見せたら、あまりの汚れっぷりに笑われた。 インディアンカンフーマスタル(自称)のランガ先生は、今日一日お世話になった。 「バンガロールを案内してあげよう!」 といって、バイクの後ろにのっけてくれた。 そして、一日中、食事も入場料も 「君はゲストだから」 といって、払ってくれた。 それにしても、ランガ先生が見せてくれた、 『カンフーマスター証明書』 は、どこで発行しているのだろう!? チャッパル(サンダル)ずれが痛いー! 今日は夜に新しいサンダル買うまで、裸足ですごした。

バンガロールシティ駅のリザルベーションオフィスには外国人専用窓口 があって、そこのオッサンがおもしろ親切な人だった。 明日のプネー行きのチケット、無事にゲット! カントンメント下町 バンガロールの中をバイクの後ろに乗って観光しまわって 気付いたとゆうか、ふつう気付くこと。 シティマーケットを中心とした下町と、MGロードを中心としたカントンメント の差がスゴイ! カントンメントは「え!?これもインド!?」てくらい整然としていて、 下町はいりくんでごちゃごちゃでいろんなモノがある。 で、おれが泊まったのは下町のRS.80のホテル。 シャワーないうえに、水浴び場とトイレと洗面台がいっしょの部屋が 妙に細くてせまい。 ところで、きょうまわったところは ティープースルターンの城壁と宮殿 ブル寺院(階段に蛇使いがいた) 駅(列車の予約) ホテル探し(ランガ先生のガイドですぐ見つかった) ヴィダーナサウダ(国会議事堂よりぜんぜんすごい政庁ビル) 高等裁判所 水族館 州立博物館 産業技術館 先生やたら説明する。 ありがたいけど、ちょっと疲れる。 水族館 水槽に金魚がいたよ。 州立博物館はスゲーよかった! とくに、モヘンジョ・ダロからの発掘品と油絵がよかった。 昔の武器の展示、デデデ、デンンジャラス! 産業技術館 小学校のときにいった、交通博物館みたいなかんじ。 もちろんインドの小学生もたくさんいた。 しかし、ちがうのは、小学生だけでなく、 大人も全力で楽しんでた! しかも、5階まであって、入り口には戦闘機のオブジェ! 先生はしゃいでた。 おれ疲れた。

 

7/28 バンガロール


朝、昨日の先生のところに、お別れの挨拶に行ったら、 「君も一緒に練習しよう!」 ランガ先生とマンツーマンでインディアンカンフー練習。 ナゾの柔軟体操をサクサクこなしたあと、先生が 「では、ヌンチャクの型をやろう!」 よくわからないけど、なんだかカッコイイ型だった。 そのあと、弟子達が集まってきて、 「ぼくの名前を漢字にしてみて!」 と頼まれた。 結果。 バーブー=馬亜不宇 ジャビッド=邪日伊人 ランガ=乱我 暴走族か!? おれがこの後、両替するといったら、 お弟子さんの一人のプラバカールさん(先生のつぎに強いらしい!) が「私のバイクで行こう!」と乗っけてくれた。 先生のよりかなりいいスズキのバイク、速い!怖い! プラバカールさん ジェントルマーン!な人。 今日会ったばかりなのに、すごい親切にしてくれて、また飯などおごってもらったり バイクで家(3階建てのごーかな家!)に連れて行ってくれたり、 で、家のでっかいソニーのテレビで一緒にバンダムのアクション映画みた。 電車がでるときは、見送りにきてくれた。 「今日いかなくても明日いったら?」 とか 「ぜったいまた来てください!」 と言ってくれた。 本当に感激ッス!ありがとう。 列車から見える景色が変わっていった。 北にすすむうちに、たんぼや森が減って、赤茶色っぽくなっていく。 ゴプラムもなくなり、もうゴプラムが懐かしい。 またくるぞー南インド!!!

 

7/29 プネー

寝台電車、朝起きると午前6時。 窓のそとにゴプラムや水田は見えない。 南インドから離れたことを実感。 オーナーのおじさんはおれの教えた『ヨロシク』をえらく気にいってた。 NATIONAL HOTELとゆうとこに泊まる。 『歩き方』にはRs.100とあったけど、値上げしてRs.150だった。 ちょっと高いけど、プネーでは安い方の宿。 宿のおじさん感じいいし、中庭とかロビーがキレイでいい。 シャワー、トイレは共同だけど、朝はお湯が出てハッピー。 ホテルのソファーでぼーっと休んでると、オヤジが 「日本人のトモダチがいるぞー」と言って紹介してくれた、アキラさん 彼は、15のときから4年間インドに住んでる。 英語ばっかしゃべるから、日本語が英語訛りで、最初 「キザなしゃべりかたするやっちゃなー」 と思ったけど、長く話してたら慣れた。 年がタメで、ギターとか武術の話が合って、 「また夕方6時に来る」 といっていたけど、おれは用事があってその時間いないんだー。 なので、また明日になるだろー。 この人、神戸の地震の時も家にかえらなくて、 「電話したら家族が無事だったし」 だってさ。 だけど、実家はもろに神戸の長田地区で、テレビにも写ったらしい。 昔懐かしオート3輪発見! ちなみに、プネーのオートはメーターちゃんとついてる! Gパンの女の人がさっそうと歩く。 プネーも大都会だけあって、バンガロールのように新市街と旧市街の差がはげしい。 新市街はすげー整然としている、南のイナカから来たおれは、キョロキョロしていた。

何度かの電話のあと、2時過ぎに、おれのヒンディー語の先生の一人K先生に会う。 先生はプネーに留学していたことがあって、しりあいの人がたくさんいる。 あと、ぼくが卒業論文で『少数民族ワルリー族の壁画』についてかくので、 そのためにマドラスイン&アウトだった予定を変更してボンベイアウトにしたんだけど、 その、ワルリー族の村に行く方法も知らないし、先生もあとで村に行くし、 あと、ちょうど同じころにインド来たってこともあって、会う約束だったのだ。


TRIVAL MUSEUMのパンフ 先生につれられて、少数民族のいろいろな品物や芸術品の展示のある、 TRIVAL MUSEUMとゆうところに行き、卒論の資料を探す。 (そういえば、このころまだ学生だったんだ!) 先生はマラティー語ができるので心強いが 『チョ-ンチョーン!』と『ワーワー!』 ってのはどんな意味!? 先生のあさってのボンベイ行きの切符の予約にいく。 ブッキングオフィスの人が全然こない! みんな並んでるのに、だらだら来て、じつにめんどくさそーに仕事する。 ちゃんとハタラケー! 先生のオススメの店でクルフィーのアイスを食べた。 ウマイーーーーー!!! クルフィー、ラブ! MGロードに連れてってもらった。 なんでもあって、オシャレなところ、ビルが立ちならび、 バンガロールのブリゲイドロードみたい。 またもやキョロキョロキョロキョロ。 先生の行きつけのカシミール民芸品屋にいった。 先生がいるとかなり割り引きができた。 きれいなもようの青い小箱がRs.80からRs.55になった。 親にたのまれてた数珠(多分、インド=釈迦=仏教=数珠とゆう発想)は 「君の好きな値段でいい。」 といわれたので、 「じゃあタダで。」 とゆうと、返事は 「いいヨ!」 でも、なんか可哀想だからRs.20にした。 でも、もう一人の店の人に怒られて、 「やっぱRs.50でもいいかなー?」 元値がRs.180で、仕入れはRs.75だって。 ま、いっか。

ついにインドで牛食った! 先生が、「ステーキ食べたい?」 って言ったから二つ返事で「食べる食べる!!」 デッカイステーキとビール、フライしたブロッコリー、魚のフライを食った! ウマイウマイウマイウマイーーーー!!!!! インドにきてからぜんぜん酒を飲んでなかったおれの喉に インドビール『キングフィッシャー』は懐かしい味を残してくれた。 『そういえば、ちょっと前にブル寺院ででかいナンディー(シヴァの乗り物の牛)を 拝んだなーあ。』 と、おもいながらインドの牛を平らげた。

やだなあ〜いかにも初めてのインドでちょっと調子に乗ってるやつだ! ギター屋を発見! 『Gibson』のニセものの『Givson』とゆうメーカーのギターを多数発見。 インドにはほかにも『Gibton』や『YEMAHA』なんかもアリ!

 

7/30 プネー

ここのホテル、朝にはお湯が出るので、朝シャワー。 でも、いきなり水になったり出がわるくなったりするのがー 焼きもろこしRs.5 塩とレモン汁のさっぱり味。 日本のと違うけど、いい味。 朝から雨。 手紙を出すために郵便局に行く。 持ってきたけどかさばるだけのカッパがついに活躍! 長ズボンとシューズを捨てたのを大後悔。 プネーはファーストフードも充実。 自分が濡れネズミなので、人があまりいない店でこっそりチキンピザRs.40を食べた。 ファーストフードなのにえらく待たされたけど、うまかった。 アイスラッシーRs.19、すげー甘い!濃い! ラッシーにバニラアイスが浮かんでる。 甘党のおれにはウマかった! 昨日のアキラくんと町でばったり会った。 バイクの後ろには美人の彼女。 彼女、「ナイストゥミッチュー!」と言って、握手。 欧米人みたいなインド人だー! で、女の人で握手してくるなんて、珍しいなー。 ナショナルホテルの犬、もこもこしていてかわいい。 先生の泊まっている、先生の友達の家に行くために拾ったオートの 運転手がデタラメくんだった! 場所がわからないのに走り出して、メーター上がりっ放しで パーン買いにいったり、なーんか感じワルイひとと長話したり、 調子いいんだけどセコくて困ったちゃん。

ひさびさにいろいろなモン食ったものだから、軽く腹こわした。 牛のバチか!?

先生の友達の家に行った。 すごい家! 300年前からある家で、ところどころ改築増築してある そしてなによりデカイ! 中庭が二つあるし、水道は住んでいる人も把握してないくらいあるらしい。 その家で最年少のシュリナンダ君 すぐ人のマネをする、そうゆう年頃。 いつもアッチコッチ走りまわってお父ちゃんとかおばあちゃんに叱られる。 アウラダちゃん おれのことを25才くらいに見えるといっていた(当時19才) ヒゲのせいだよ!ヒゲのせい!! 日本語の勉強をしていたけど、受験勉強したら全部忘れたと言っていた、 ちなみに先生の友達は日本語ペラペラで、電話で話したとき日本人だと思った。 実は、今日先生が招待してくれた理由が、ここのおじいちゃんが亡くなって から何日目かで、法事があって、それを体験させてもらうことだった。 僧侶とその弟子達がたくさん来て、みんなでマントラ(お経)を唱える。 みんなアカペラで合唱するのだが、すごく長い! 最初、『これを全部覚えるとはたいしたもんだ!』 と、思っていたけど、途中で弟子がみんな忘れて、先生だけがうたっていたり、 途中でわからなくなった人が笑ってたり、みていてなんともおかしかった。 でも、この独特の雰囲気とふしまわしはなかなか良かった!

お手伝いのおじさんに 「寝不足で目がちいさくなってるからヤギのミルクを目にいれるといいよ」 とアドバイスされて、みんな爆笑! 「これ、生まれつきッス!」 特別なときにしか食べない、穀物を使わない料理。 おいしくってたくさんおかわりした。 最近のおれのかっこ、人の家にいくときとかキレイなレストランにはいるときは かなりハズカシイ。 そろそろ服買わないと、、、、 でも、荷物になるしなー、、、 この前、歩いてくる人に笑われたしなー。

だって、町でこんなやつが前からきたら普通笑うか見なかったことにするでしょう。。


 

7/31 プネー

今日、やたら眠くて寝まくる。 「もう昼ごろだなー」 と思って、時計を見ると、7:30 「えー!!!!!PM7:30!!??」 と思って見直したらAM7:30だった。 昨日十時に寝たからなー。 今日も朝から雨。 今日はシューズとタオルを買って、エアインディアでリコンファームするのだ! 雨宿りしてたら、となりで雨宿りしていたニイちゃんとおしゃべり。 おれが「エアインディアオフィスに行くんだよ」と言うと、 「バイクの後にのっけてやるよ!」 そして、雨が止んで、エアインディアオフィスまで連れてってくれた。 ありがとうバイクのニイちゃん! エアインディアで、おれがこんなかっこなので 「アシュラムに住んでるの?」 って聞かれた。 ホテルの近くの揚げ物屋の屋台で初日にサモサ食べてから、 顔を知られて通うことに。 プーリーうまいーーーー!!! しかし、これが後に不幸を呼ぶ、、、

MGロードに行き、喫茶店でハンバーガー食べようとしたその時! 『ウ!、、、ハラがー!トイレを!トイレをーーー!!』 しかしこの店にトイレない! 『ぐわあああ!!!きんきゅううーーーーーじたいいいいい!!!!』 トイレを探すためにうろうろして、銀行にまで救いの手を求めた! 「トイレット!!!トイレット!!!!ヘルプミイイーーー!!」 しかし、ただの危ないヤツと思われて、行員が警備員に目配せをし、 おれは警備員に捕まって外に出された。 「トイレエエエエエエエええええええ!!!」 その後、親切な人のいるレストランを発見して事なきを得た。 ああ、ヤバかった、、、、 それでも、今日は食欲が出て、いろんなモノ食った。  クリームをパイ生地で包んだコロネ。Rs.3 プーリー。Rs.3 アールーボンダー(ジャガイモ潰して味つけて揚げたやつ)Rs.3 チーズバーガー。Rs.20 ホットミルク。Rs,10 リミカ。Rs.10(ホテルだとなんか高い) そしてそして、今日はじつはすんごい贅沢をしたのだった、、、、

スゲエ高級ホテルのHOTEL AMINのレストランに乱入! レストランは中庭にあり、池やちいさな滝があり、涼しげな水の音がして、 店内は薄暗く、テーブルの上のろうそくと紫っぽい少しの照明しかない。 ウェイターの態度のよさにもビックリ。 「やべえ、おれがくるようなところじゃねえかも、、、金だいじょうぶかな、、』 と、不安になった。 ビール、つまみつきでRs.68、シークカバブRs.110(これにTAXがRs.14.3かかる) とゆう、目ん玉飛び出そうな値段だったけど、 「まああ、に、日本円にすれば、千円以内だよなあ。」 と、開き直って、勢いでチップまで出してしまった。 でも、たまにはこうゆうところにくるのもいいかも。 もちろん金があればの話しだけど、、、。   なんと、二つでプーリーの20倍の値段だー!!!


閲覧数:16回0件のコメント

最新記事

すべて表示

Comentarios


bottom of page