• 武田尋善

1997年 8/1〜4


プネーからアウランガバードに向かうバスからデカン高原の景色が見えた。 台地と低木と緑の草原が広がって、地平線がもやで曇り、綺麗だった。 そして、プネーからのバスはなんとドアが閉まっていた! そして、プネー市内ではじつに静かに走っていた。 いままでの爆走イカレポンチバスじゃない!!!! アウランガバードに着いたら、まずはホテル探し。 ガイドブックにはバススタンド近くのホテルが載ってなかったので、足で探す。 2,3軒あたって、ようやく部屋がみつかったのがHOTEL MODI SAMRAT シングルの部屋が無かったので、ダブルの部屋にシングル料金で。一泊Rs.100 従業員もいいかんじで地下にはバーもある。 しかも、部屋にはテレビ(白黒)付き!!高い部屋だとカラーテレビらしい。

ひと休みしてから荷物を置いて、エローラに出発! ガタガタバスでゴー!! エローラに向かうバスは山道を進んでいった。


ここからスケッチブックが3冊目に突入です。

景色は台形の山と緑の平野、そして広い森が広がっていた。 名前忘れたけど、同い年(19才)で5ヵ月の旅行だとゆう、イギリス人の旅行は長くてうらやましい。 バススタンドで、エローラに行くとゆうイギリス人2人と知り合った。 おれが「えーっと、この人はあなたのガールフレンドあるか?」 と聞くと、 「ノー!チガウネ、ジャストフレンドネ、インド人にもヨクいわれるヨ!ワイフとか」 あー、おれもそんな経験あります! ところで、ついつい英語にヒンディー語が混じって、「キミの英語はヒングリッシュだねー!」と言われた。 台のような山の岩肌に穴が見えてきた! ついにエローラに到着した。

エローラすげえー!! スケッチブックもっていったら描くものありすぎて帰ってこれなかったかも。 山の中のしずかなところにひっそりとあるのだが、まったく凄いとしかいいようがない。 これを人が掘ったんだぜー!山を!!!! 仏教、ヒンドゥー教、ジャイナ教の石窟が全部で34もある。 久しぶりに仏様の顔を見て、なんだかホっとした。 台10窟は本当に凄かった!空前絶後前人未到前代未聞に熱烈歓迎抱腹絶倒五里霧中特大サービス今日だけヨ! って感じでした。 しかし、もっとスゴイのが待っていた…

カイラーサナータ寺院は凄すぎる… 岩山を上から削って巨大な寺院を掘り出すなんて、まったくもー、スゴイ!!! 遠くから見たら、「え?ちっちゃい?」 とか思ったが、中に入るともうでっかい!!! でっかいだけじゃなくて、壁面の彫刻は細かくこれも感動的にすごかった。 「人間やればできるんだなー」と思った。 この後、全部の石窟を見てアウランガバードに帰った。

エローラをまわってる途中、黄色い服を着たパンディット(僧侶)達にかこまれた。 そしてやっぱりごーいんに喜捨を求める。 うるさいーーーー!!!! あまりにしつこく付きまとう少年僧侶。 疲れるおれ。 ついに大声で怒鳴って追い返した。 それにしてもあんなこといってバチあたんねえかなー… ホテルから出て、めしを食いに通りに出ると、なにやら陽気な音楽が聞こえる。 見に行くと、ちっちゃいパレードをやっている。 そして、数人の若者が狂ったように踊っている! そして、その中のひとりがおれを発見。 「くるぞ」と思ったらやっぱり来た。 「おー!東アジアンなにいちゃん、アンタも一緒に踊ろうぜ!」 そして、腕を引かれて踊りの輪の中に… 最初は「いやいや結構ですよ」といっていたけど、踊りの輪の中にはいると。 「よっしゃー!!日本人のダンシング魂をみせてやるー!!!」 とばかりに滅茶苦茶なステップ!これが大ウケ! 跳ね回り手足バタバタ首ガクンガクン!!縦横無尽に踊り狂う!!

いつのまにか、おれと、やたらノリノリのにいちゃん以外はみんな観客になってる。 俺達はコンビを結成し、インド映画のハズカシダンスをはじめた。 腰をクネクネさせて、愛のダンスだ!!!でも男同士!!! さらに酔っぱらいのマネやらブルース・リーのマネやらはじめて、なんだかわけわかんなくなった。 で、最後は見てる人に「もうやめてだいじょうぶ。」と心配されて、ダンス終了。 気付いたら、踊ってるあいだじゅう、まわりの人が青い粉をまいてて、おれの体はクリシュナみたいに 真っ青になっていた。 そのままレストランに入ったら、すごく気味悪がられた。 これで、なんだかアウランガバードが大好きになってしまった。 プネーが都会で外人慣れしてるからか、ひさびさに『ハロー!!』とか言われてなんだか嬉しくなった。 なんだかマドゥライあたりの雰囲気。 それに、会う人会う人がなんだかハイテンション。 ジュース屋のおやじが「イエス」とゆうところを「イエスボス!」とゆう。 いま、『YES BOSS』とゆう映画が大流行り! その後、このネタを頂き、おれも「イエスボス!」とゆう。

8/2 アウランガバード~アジャンタ

朝、テレビでカートゥーンネトワークを見る。 チキチキマシン猛レースが面白い!!!! アウランガバードのバスステーションで日本人カップル発見! 一緒にアジャンタへ行く。 この人たちは最初、ボンベイから入って、一ヵ月半くらいの旅だと言っていた。 今日、アジャンタ、エローラをまわり、アウランガバードから電車に乗るとゆう強硬スケジュール! アジャンターはモロに観光地なので、土産物屋の攻撃も激しい。 アヤシイ日本語にも磨きがかかっている。 「コニチハ!ノータカイ ヤスイ ミルダケタダヨ~ オゲンキデスカ コンバンハ ニホンジン? トモダチ イシ ヤスイヨ アリガットー」 なぜか、ささやくような声で言う。 それだけここに来る日本人が多いってことで、全部で8人の日本人と会った。 途中で会って、一緒に山から出て来た日本人たちが土産物屋に囲まれる! 一番汚く、顔も中国人ぽいおれだけ、ぼく中国人作戦で知らん顔。

エローラも凄かったが、アジャンタもまた凄かった。 切り立った崖にたくさんの仏教寺院の穴がある。 いくつかの窟のなかには、有名な壁画があって、これが実にいい! 崖の下には川が流れていて、景色が日本の渓谷と似ている。 植物も日本のそれに近いし…(乾季には川もかれちゃうみたいだけど) ただ、貴重な壁画があるためか、入場料とかライト料とかいろいろとられる。 じつは、ぼくがインドに興味をもったのは、中学生くらいのころにデッカイ世界の歴史みたいな本 でエローラ、アジャンタと、ミーナークシ寺院の写真をみたことからだった。 ついにその全部の現地に来て、感激だった!

ガイドブックに『アジャンタの日帰りはかなりきつい』とあったので、石窟のすぐ近くのトラベラーズロッジに泊まる。 夕方、突然電気が止まった! 暗いー!怖いー! ド田舎でなにもなーい、だれもいなーい! しばらく部屋でじーっとしていたら、ドアを叩く音が!!! ドンドン! ひえー、こわー! ドンドン!! 開けていいものか悪いものか… でも開けてみよう。 「はい、ろうそく。」 どっひゃーーーーー!!!!! 怖いよおじいちゃん、お化けかと思った。 おれ:ここ、ほかに泊まってるひといるの? じい:ああ、日本人がいるよ。 おれ:おおー、よかったー! そして、おれはその人に会いに外に行った。 水野さん、旅の大先輩、またもや関西人。 外に行くと、5人くらいのインド人と、その日本人がいた。 暗くてわからないので、「日本人ですかー!」 と呼んだら返事があったので、行ってみると、ちょっと違法なことをやってたあとだった。 やたら陽気なインド人達が家に帰ったあと、おれたちは部屋に戻って、旅行のこと、外国のこと、夢のこと について語り合った。 10時すぎにようやく電気が戻った。

8/3 アジャンタ~アウランガバード

この絵の2,3倍の人がいた。 中には熱心な物売りもいたけれど、一つも売れないから 話の輪の中に入ってきた。 だけど、少しスキを見せると商売の話になるので、気が 抜けない。 朝、チャーエ屋の裏でみんなで輪を作ってがやがや話す。 絵ハガキ売りの少年がカジュラホの石像の写真を見せてシモネタ連発! それをいちいち日本語に訳して教える水野さん… インド人が変な日本語を覚える瞬間を見た!!! アウランガバードまで直通のバスが9:45頃に来た。 だれにきいても答えが違かったけど、ホテルのひとの言ってた 9:30とゆうのが一番近かった。

名前忘れたー。たしかどっちかが野沢さん。おれとタメで当時19才 アウランガバードでめしを食おうとバススタンドの前の道を歩いていたら 「日本人ですかー!?」 と呼ばれて振り返る。 おれにとっちゃ、ちっとも懐かしくもない日本人だけど、向こうは久しぶりらしい。 二人とも、おれのかっこがあまりにキタナイので笑っていた。失敬な! 旅行の長さは同じくらいで、どうやら帰りの飛行機が同じらしい。 で、旅行資金の話になって、おれが「400ドルも持って来たんだぜー!」とゆうと、 「貧乏旅行」と言われた。失敬な!!! 日本にいるときよりリッチなくらいなんだぞー! まあ、あんたらみたいに50ドルのホテルには泊まれないけどさ… おれはまたアウランガバードに泊まることにした。 このまえと同じホテル。 このまえホテルのみんなに「カンフー見せて!ジャッキー・チェンみたいの!」って言われて インチキ酔拳やって見せたら好評だったのだが、今回は、 「今日はホテルの偉いさんが来てるからまた見せてほしい」と言われる。だんだん大道芸じみてきた… お腹いっぱいでインチキ酔拳ができなかったので、また適当なのやってみせた。 部屋代が下がるのを期待したけど、誉めてもらっただけで、値下げはなかった… ホテルの偉いさん。いかにも金持ち!金くれー!!!

今回もシングルがなくて、トリプルに泊まった。 なんだか臭い部屋だった。

いちごシェークRs.20 歩きまわってる途中でシェークとか売ってる、ロッテリアみたいな店を発見! シェーク大好き!!! さっきの二人と一緒に歩いていたんだけど、あの二人はすっげー慎重派! 町の食い物、飲み物を手当たり次第食べていくおれを、まるで怪人をみるように見る。 「病気なんてなるときはなるし、好奇心にゃかてません」とゆうおれの哲学(?)は通じなかった。 道の途中で突然グルグル回る観覧車のようなモノを発見! のってみると、二人のにいちゃんが人力でグルグル回す! 凄いスピード!怖いー!!!! 一回、Rs.1 他にも3つくらい人力の回転マシーンがあった。 バラバラのやつとか、トラックがあったので、多分これは移動式遊園地だろう! マイケルジャクソンの特番をみて、ちょっとマイケル尊敬。 ホテルに帰ると、なんだか疲れがでて、テレビみながらくつろぐ。 夜8時頃、近くのホテルのレストランにいってめしを食った。 イスラム教徒ばかりのお店で、マトンやナーンがうまい!!! あと、ここのパパドはでっかくていままでで一番うまかった。 最初やる気なかった店員も、ヒンディーでちょっとしゃべたら突然フレンドリー!

8/4 アウランガバード~プネー

バスで5時間くらい、向かいの席のおっさんが車内でタンを吐く。ヤ~な気分。 すぐ止み、すぐ降る雨。 プネーは雨がよく降るなー。 アウランガーバードはまいにち晴天だったのに。 やっぱり雨期だもんな、日本の梅雨と同じ。 MGロードでコンビニ発見! スーパーバザールという名前なので、コンビニとゆうよりスーパー。 レジもあって、片腕の店主がきっちりレジ打ち。 全て定価販売。 「ニホンジンカ?」と、怪し気なインド風日本語で近付いて来た太鼓売り。 おれに一通り太鼓の叩きかたをレクチャーして、おもしろがったら 「じゃあ買うか!?安いよ!」 でも、あまりにかさばるので、重いとか言って逃げた。 またまたNATIONAL HOTELに来た。 いつものおじさんが迎えてくれて、ほっと一息。 「アウランガバードではどんなホテルに泊まったんだい?」 と聞かれたので、ホテルの部屋を描いたスケッチブックを見せると、 「NATIONALも描いてみなさい」 と言われたので描いてみた。 今日は、この後、両替とメシくらいだった。 前のサモサ、プーリー屋のにいちゃんたちは、おれのことを覚えていてくれた。 この前はRs.6だったのに、なぜかRs.5になってた。 つぎにすすむ

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